ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Blooz / Grant Geissman (2022)

ブルーズ / グラント・ガイスマン

Blooz

Blooz

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トム・スコット、ランディ・ブレッカーらも参加した、ベテランの意欲作

フュージョン史上にのこるヒット作、チャック・マンジョーネ『Feels So Good 』(1977) への参加で一躍脚光を浴びたギタリストのグラント・ガイスマン。

その余勢を駆ってか、翌1978年、ガイスマンは最初のソロ・アルバムをリリース。

以後、多くの客演を含めコンスタントに活動を続けてきた。

本作は16枚目のリーダーアルバムだが、前作『Bop! Bang! Boom!』は2012年だから、けっこうインターバルがあった。

さて、タイトルのBloozは、Bluesのもじりで、伝統的なブルースではない、オリジナルのブルースという意味合いらしい。

実際に聞いてみると、たしかにブルース色は薄く、ジャズ、ラテンロック、ロカビリー、ルンバ、など曲想は幅広い。

長いキャリアを反映してか、ゲストがなかなか豪華で、トム・スコット、ランディ・ブレッカー、ロベン・フォードなど、ビッグネームがずらり。
なんだかフェスのようだ。

個人的には、ランディ・ブレッカーが参加している「Preach」、トム・スコットが参加している「Fat Back」が、60年代のブルーノートぽくて印象に残った。

 

1. Preach (featuring Randy Brecker) [4:24]
2. Side Hustle [5:41]
3. Carlos En Siete (featuring David Garfield) [4:46]
4. Time Enough at Last (featuring Russell Ferrante) [5:09]
5. Fat Back (featuring Tom Scott) [4:54]
6. Rage Cage [4:10]
7. Robben’s Hood (featuring Robben Ford) [4:49]
8. One G and Two Js (featuring Josh Smith and Joe Bonamassa [5:03]
9. Stranger Danger (featuring Russell Ferrante) [5:36]
10. Whitewalls and Big Fins (featuring John Jorgenson) [4:24]
11. This and That (featuring Tom Scott) [4:44]
12. Sorry Not Sorry (featuring Russell Ferrante) [7:07]