アスク・ザ・エイジズ / ソニー・シャーロック
フリージャズギターの鬼才、生前最後の録音
フリー＆アヴァンギャルド系ジャズギターの鬼才、ソニー・シャーロックの1991年作品。
シャーロックは1994年に他界したため、これが生前に録音した最後のアルバムになった。
いろいろ謎の多い人で、1969年に初のリーダーアルバムをリリースし、70年、75年にもアルバムを出すが、その後は隠居生活に入ってしまう。
その彼を、再び表舞台に引っ張り出したのが、フリージャズのキーパーソンであるビル・ラズウェル。
彼が率いるユニットLAST EXITへの参加をきっかけに、コンスタントに活動を続けるようになった。
本作のプロデュースも、そのビル・ラズウェル。
他の参加メンバーも凄い顔ぶれで、ベーシストのチャーネット・モフェットこそ新人だが、サックスはファラオ・サンダース、ドラムはエルヴィン・ジョーンズ。
血が滾るようなパワフルで躍動感のある演奏を聴かせている。
シャーロックのギターは、フリー＆アバンギャルドな側面が強いものの、ダークさや沈鬱さは希薄で、わりと開放的でポジティブなので、フリーに馴染みのない人でも比較的聞きやすい。
享年53。
聞き直してみると、改めて早い逝去が惜しまれる。
Sonny Sharrock — electric guitar
Pharoah Sanders — tenor & soprano saxophones
Elvin Jones — drums
Charnett Moffett — acoustic bass
1.Promises Kept –9:43
2.Who Does She Hope to Be? –4:41
3.Little Rock –7:12
4.As We Used to Sing –7:45
5.Many Mansions –9:31
6.Once Upon a Time –6:26
