ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

「DownBeat」誌《アルバム・オブ・ザ・イヤー》に選出されたギターアルバム

米「DownBeat」誌は、1934年に創刊。
90年以上の歴史を持つ老舗のジャズジャーナリズム誌である。

ネットメディア全盛の現在でも、ウェブサイトで公開している記事はごくわずかで、月刊で印刷媒体(&デジタル版)の刊行を続けている。

SNSもやってはいるが、X(旧ツイッター)でのポストは、今年になってたった2回だけで(笑)ぶっちゃけやる気は感じられない。

しかし、こうした「雑誌」へのこだわりは個人的には好きだし応援している。
同じように思うジャズファンが一定数いるからこそ、刊行が続いているに違いない。


「DownBeat」誌は1965年以降、毎年《アルバム・オブ・ザ・イヤー》を選出、発表している。

これまでジャズギターのアルバムが選出されたことは、たった3回しかない。

歴代の顔ぶれにマイルス・デイヴィス、デューク・エリントン、ウェイン・ショーターらの名が並ぶのを見れば、そうそう選出されないだろうとは思うが、約60年で3回とは、いささか寂しい。

そしてその3作のどれもが、なかなかクセのある作品なのである。

これは、そもそもの《アルバム・オブ・ザ・イヤー》の傾向として、前衛性や革新性、芸術性に重きが置かれていて、メインストリームど真ん中の作品は、あまり評価されない。

それでもキース・ジャレットの「at the Blue Note」(1996)やハンコックの「Gershwin's World」(1999)など、王道を行くアルバムも選出されているのだが、ギター関連に限っては、一筋縄ではいかないアルバムが並んだ。

選出に疑問があるわけではない。

パット・メセニー、ビル・フリゼール、メアリー・ハルヴォーソン。

いずれも超一流のギタリストであることはいうまでもなく、それぞれのアルバムの作品性は高く、後世に語り継がれる傑作だと思う。

ただメセニーのはフリーだし、フリゼールのはカントリー色が濃厚だし、ハルヴォーソンはフリーではないが予測不能な展開が多々ある。

予備知識を持たず、ウェス・モンゴメリーやジム・ホールなどのジャズギターのイメージで聴くと、相当面食らうだろう。

以下に、それぞれの紹介記事を貼り付けておくので、未聴の方は上記をふまえつつチェックしていただきたい。

 

【1987】
Song X / Pat Metheny & Ornette Coleman 


【1998】
Nashville / Bill Frisell

 

【2023】
Amaryllis & Belladonna / Mary Halvorson 

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