2023年、ジャズチャート連続1位を記録した正統派のギター
アー・ウィ・ゼア・イエット / エド・チェリー
エド・チェリーは、1954年生まれ。
トランペッターのディジー・ガレスピーとの共演で知られ、1978年からガレスピーが亡くなる直前の1993年まで、約15年にわたって演奏を共にした。
90年代前半からリーダーアルバムをリリースするが、決して多作な人ではなく、1990年代、2000年代、2010年代に、それぞれ2枚ずつ。
本作が通算7枚目である。
ギター、ドラム、オルガン、ヴィブラフォンのカルテット編成で、これぞ王道のジャズギターと言わんばかりの、ヴィンテージでコク深い編成がずらり。
奇を衒うことのない真っ向勝負で、ぐいぐいスイングする。
速弾きらしい速弾きはほとんどないが、エドのギターはよく歌い、オクターブ奏法の織り込み方もツボを心得ている。
オルガン、ヴィブラフォンも派手さはないが、暖かみのある音色が心地よい。
決して新しくはないし、地味といえば地味。
しかしこのアルバムがなんとJazzWeekのチャートで3週連続の1位なのである。(2023年2月~3月)
これには驚いた。
こういう正統のジャズギターが好きな人が、アメリカには今も数多いということだろう。
Drums – Byron Landham
Guitar – Ed Cherry
Organ – Kyle Koehler
Vibraphone – Monte Croft
1.Jean / Pauline
2.Ding Dong
3.Green Jeans
4.Holy Land
5.Japanese Folk Song( Kojo No Tsuki)
6.Are We There Yet?
7.Spring Is Here
8.Mr. Walker
9.Lawns
10.Tres Palabras