バレルの熱くブルージーな演奏が堪能できる、トリオでのライヴ傑作
ア・ナイト・アット・ザ・ヴィレッジヴァンガード / ケニー・バレル・トリオ
タイトル通り、名門ヴィレッジヴァンガードでのトリオ編成によるライヴ録音。
本作の収録の約3週間前に『On View at the Five Spot Cafe / Kenny Burrell with Art Blakey』が収録、リリースされている。
こちらはテナーを含めたクインテットだし、ドラムのアート・ブレイキーの存在感たっぷりだしと、ずいぶん印象が違う。
異なる編成で矢継ぎ早に名演を残した、この時期のバレルは、まさに乗りに乗っていたということだろう。
本作でのメンバーは、リチャード・デイヴィス(b)、 ロイ・ヘインズ(ds)と、当時のリズムセクションの最高峰と言っていい布陣。
シンプルな編成だけに、3人の呼吸や、バレルの細やかな音の響きがリアルに伝わってくる。
バレルのスタジオ作には、まったりと語りかけるような演奏も多く、その印象が強いジャズファンが多数派かもしれないが、ここでのバレルはライヴだけあって、実に生々しく熱くブルージー。
もちろん勢いだけではなく、曲の解釈や奏法の選択も見事で、特にセロニアス・モンク作の「Well You Needn't」という、コード進行が一筋縄ではない難曲の仕上げ方などは、なるほど、さすが。
どの曲も、4~5分程度にコンパクトにまとめられていて、冗長なソロがないのも、個人的には好ましい。
なおオリジナル盤は8曲収録で、サブスクも同様だが、CDはボートラ2曲加えたものがリリースされている。
上に貼り付けたAmazonのもボートラ入りなので、気になる方はチェックしてみてほしい。
All Night Long 5:15
Will You Still Be Mine 4:24
I'm A Fool To Want You 4:40
Trio 4:20
Broadway 4:18
Soft Winds 4:17
Just A-Sittin' And A-Rockin 4:18
Well, You Needn't 4:29
Bass – Richard Davis
Drums – Roy Haynes
Guitar – Kenny Burrell
