ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

A Night At The Vanguard / Kenny Burrell Trio (1959)

バレルの熱くブルージーな演奏が堪能できる、トリオでのライヴ傑作

ア・ナイト・アット・ザ・ヴィレッジヴァンガード / ケニー・バレル・トリオ

タイトル通り、名門ヴィレッジヴァンガードでのトリオ編成によるライヴ録音。

本作の収録の約3週間前に『On View at the Five Spot Cafe / Kenny Burrell with Art Blakey』が収録、リリースされている。

こちらはテナーを含めたクインテットだし、ドラムのアート・ブレイキーの存在感たっぷりだしと、ずいぶん印象が違う。

異なる編成で矢継ぎ早に名演を残した、この時期のバレルは、まさに乗りに乗っていたということだろう。


本作でのメンバーは、リチャード・デイヴィス(b)、 ロイ・ヘインズ(ds)と、当時のリズムセクションの最高峰と言っていい布陣。

シンプルな編成だけに、3人の呼吸や、バレルの細やかな音の響きがリアルに伝わってくる。

バレルのスタジオ作には、まったりと語りかけるような演奏も多く、その印象が強いジャズファンが多数派かもしれないが、ここでのバレルはライヴだけあって、実に生々しく熱くブルージー。

もちろん勢いだけではなく、曲の解釈や奏法の選択も見事で、特にセロニアス・モンク作の「Well You Needn't」という、コード進行が一筋縄ではない難曲の仕上げ方などは、なるほど、さすが。

どの曲も、4~5分程度にコンパクトにまとめられていて、冗長なソロがないのも、個人的には好ましい。


なおオリジナル盤は8曲収録で、サブスクも同様だが、CDはボートラ2曲加えたものがリリースされている。

上に貼り付けたAmazonのもボートラ入りなので、気になる方はチェックしてみてほしい。

 

 

All Night Long    5:15
Will You Still Be Mine    4:24
I'm A Fool To Want You    4:40
Trio    4:20
Broadway    4:18
Soft Winds    4:17
Just A-Sittin' And A-Rockin    4:18
Well, You Needn't    4:29


Bass – Richard Davis
Drums – Roy Haynes
Guitar – Kenny Burrell