オン・ビュー・アット・ザ・ファイヴ・スポット・カフェ / ケニー・バレル
バレルならではのブルージーなコク溢れるNYでの名ライヴ盤
1959年8月、ニューヨークの伝説的なライヴハウス「ファイブ・スポット・カフェ」で行われた演奏の模様を収録。
なんせ50年代なのだから古いっちゃ古いが、これぞバレル流のブルースといわんばかりの痛快で歌心に富むコクのある演奏が素晴らしい。
主役はもちろんバレルだが、タイトルにwith Art Blakeyとあるとおり、やたら存在感のある脇役がアート・ブレイキー。
このころの彼の活動は、ジャズ・メッセンジャーズでのものが殆どで、サイドメンとしてライヴに登場するのは珍しかったようだ。
ファンキーで躍動感にあふれ緩急自在。
この人ならではの陽性の叩きっぷりが満開で、ソロイストが代わるたびにアクセントを微妙に変化させながら、巧みに煽っている。
他のメンバーの演奏も総じてレベルが高いが、なかでもサックスのティナ・ブルックスのソロは、黒いムードたっぷりで存在感がある。
録音は、かのルディ・ヴァン・ゲルダー。
59年といえば、彼が自ら設計に深く携わった、かの<ヴァンゲルダースタジオ>が完成した年だが、こうしたライヴでの録音にも精を出していたのだろう。
【追記】
2025年4月、同日録音された未発表音源6曲を追加した「完全盤」がリリースされた。CD2枚組で、DISC2はすべて未発表音源である。いったいどこから出てきたのかと思うが、正式にリリースされるのは、やはり喜ばしい。
上に貼り付けたAmazonのもこの「完全盤」であり、さらにストリーミングでも、CD2枚分、合計14曲を楽しむことができる。(オリジナル盤は8曲収録)
Kenny Burrell (guitar)
Tina Brooks (tenor saxophone)
Bobby Timmons, Roland Hanna (piano)
Ben Tucker (bass)
Art Blakey (drums).
Introduction By Kenny Burrell / Birks' Works
Hallelujah
Lady Be Good
Lover Man
36-23-36
