ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Offramp / Pat Metheny Group (1982)

オフランプ / パット・メセニー・グループ

グラミーを受賞したパット・メセニー・グループ最大のヒット作

1983年にグラミー賞ベスト・ジャズ・フュージョン・パフォーマンス賞を受賞した、パット・メセニーの1980年代の代表作。

発売当初の邦題は『愛のカフェ・オーレ』で、なんじゃそら、と思った記憶があるが、リリース元が変わってオリジナルタイトル通りになった。

全体としてアンビエントで哀愁感が漂い、彼らしい静かな包容力のある音世界を作りあげている。

パットとともに全曲の作曲にかかわったラリル・メイズのシンセも素晴らしく(といつつパットのギターシンセとはっきりとは聞き分けられないが)、グループとしてのアンサンブルの完成度も高い。

ポップスやダンスミュージックの80年代のシンセ使いは、いま聴くとチープなものが多い。

機械そのものが、まだまだ発展途上だったので当たり前だが、この作品のシンセは、いま聞いてもほとんど古さを感じさせない。


Pat Metheny (g) 
Lyle Mays (synth,p,org) 
Steve Rodby (b) 
Dan Gottlieb (ds) 
Nana Vasconcelos (perc)

1. Barcarole
2. Are You Going With Me?
3. Au Lait
4. Eighteen
5. Offramp
6. James
7. The Bat Part II