マイルズ以降のエレクトリック・ジャズのベスト・アルバムのひとつ
エレクトリック・ノワール / アイヴィン・オールセット
記事のタイトルにした「マイルス以降のエレクトリック・ジャズのベスト・アルバムのひとつ」は、私が考えたフレーズではなく、Wiki(英語版)のこのアルバムの紹介文からだ。
"one of the best electric jazz albums of the post-Miles era" by no less than The New York Times.
アイヴィン・オールセットはノルウェー出身のギタリストで、エレクトロジャズ〜フューチャージャズの立役者とも言われ、ヨーロッパのジャズシーンで評価が高い。
このアルバムは彼の初のリーダー作で、内容は下記のリリース元の情報通りである。
「電子ビートやサンプリングを大々的に取り入れた現在進行形サウンド。オールセットのギタープレイは、不気味なノイズからフォーキーなメロディまで。エレクトロニカと即興を対等にぶつけ合わせた、越境ジャズの秀作」
ダークで混沌としてアバンギャルドで、決して耳馴染みは良くはないが、異形ゆえの蠱惑的でスリリングな音世界があるのは確かで、エレクトリックマイルス以降の重要作といわれれば、なるほど頷ける。
マイルス云々と言われる理由には、このアルバムにも参加しているノルウェーのトランペットプレイヤー、ニルス・ペッター・モルヴァー(Nils Petter Molvaer)の存在がある。
ヨーロッパで人気の高い人で、まさにエレクトリックマイルスを地をいくプレイヤーなのだが、彼のバンドのメンバーとしてギターおよび各種の電子楽器を操っていたのが、このアイヴィン・オールセットなのだ。
ニルス・ペッター・モルヴァーは97年にECMから初のリーダー作「Khmer(クメール)」をリリースするが、このアルバムにもアイヴィン・オールセットは参加。
そして翌98年にアイヴィンが初リーダー作となる本作をリリースと、ノルウェーから立て続けにエレクトリックジャズの重要作が登場したわけである。
1 Dark Moisture
2 Entrance / U-Bahn
3 Lost And Found
4 Superstrings
5 Électronique Noire
6 Wake-Up Call
7 Namib
8 Spooky Danish Waltz
9 Porcupine Night Walk
