ミネソタ出身のベテラン、スティーブ・ティベッツのECMからの11枚目
クローズ / スティーブ・ティベッツ
1970年代にデビューしたティベッツは、50年近いキャリアを持ち、年齢も70歳を越えるベテランだ。
決して多作ではないが、ECMからコンスタントにソロ作をリリースしていて、今回のアルバムが同レーベルからの11作目になる。
曲想や奏法は、ラルフ・タウナーやテリエ・リピダルに近いものがあるが、彼らに比べれば日本での知名度は圧倒的に低い。
かくいう私も熱心に追いかけてきたとは言い難い。
アコギとエレキを使い分け、また重ねながら、パーカッションを加えて、時に幽玄な、時に牧歌的なサウンドスケープを描くという手法は、ほとんど従来どおり。
決して多くの人に親しまれる音世界ではないが、独自の瞑想的、宗教的な空気感に包まれるのは確かだ。
メーカーのインフォが的確と思えるので、貼り付けさせていただく。
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このアルバムで、自身が断言する「音楽は黄昏の言語だ。そして私の仕事は、影を音に変換すること」という探求を本作で再開。
重なり合うループとドローン、そして暗く轟くパーカッションの上に、切ない即興のメロディをゆっくりと展開。
歪んだエレキギターやきらめく12弦アコースティックギターといった音色がこの音楽を西の音楽たらしめている一方で、その漸進的でほとんど催眠的な展開は、東洋との親和性を示唆し続けている。
きらめく星々の野原に照らされた、見捨てられたブランコの印象的なジャケット・イメージは、アルバムの音楽を象徴する魅力的な視覚的メタファーとなっている。
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1. We Begin, Pt. 1
2. We Begin, Pt. 2
3. We Begin, Pt. 3
4. Away, Pt. 1
5. Away, Pt. 3
6. Away, Pt. 2
7. Remember, Pt. 1
8. Remember, Pt. 2
9. Somewhere, Pt. 2
10. Somewhere, Pt. 3
11. Somewhere, Pt. 1
12. Anywhere
13. Everywhere, Pt. 1
14. Everywhere, Pt. 5
15. Everywhere, Pt. 2
16. Everywhere, Pt. 3
17. Everywhere, Pt. 4
18. Remember And
19. Remember and Wish
20. We End
Steve Tibbetts: guitars, piano, percussion
Marc Anderson: percussion, loops
JT Bates: drums
