ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Solitude / Wes Montgomery (1973:録音は1965)

全盛期のウェスの魅力が堪能できるパリでのライヴ録音

ソリチュード / ウェス・モンゴメリー
ウェス・モンゴメリーが1965年3月27日にパリで行ったライブを収録したアルバム。
フランス国立放送局のアーカイブから発見された音源をBYGレコードがパッケージ化してリリースした。
飛行機嫌いで知られるウェスの貴重な海外公演の記録であり、演奏内容もライヴにめっぽう強いとされる彼の魅力が存分に発揮されている。

1960年代中期のウェスの演奏は、オクターブ奏法や親指による独特のピッキングによる流麗で歌心溢れるスタイルが確立されていた。
ぶっちゃけ本作でのリズム隊は一流のメンバーとは言えないし、そもそも放送用音源とあって音質もいまひとつ。それらを割り引いても、当時のウェスの魅力が堪能できる。

「4 On 6」や「Wes' Rhythm」といった彼のオリジナル曲、「Impressions」「'Round About Midnight」などの著名曲がずらりと並んでCDでは2枚組。聴き応え十分だ。

実は、このアルバムがリリースされたのはウェスの死後、約5年も過ぎた1973年で、この知られざる発掘音源がリリースされたときは、ファンのあいだで大騒ぎになったそうだ。そりゃそうだろう。

なお、ラストの「'Round About Midnight」のみテナーが入っているが、吹いているのはジョニー・グリフィン。
偶然居合わせた彼が飛び入りで演奏に加わったと伝えられている。

本作はサブスクには入ってないみたいだし、現在入手しずらいが、ジャズギター好きなら中古盤をチェックしてみてほしい。

LPでは全8曲だったが、CDの<Complete盤>では全10曲収録されている。


Disc 1
1. Four On Six
2. Twisted Blues
3. Impressions
4. To When
5. Jingles

Disc 2
1. The Girl Next Door
2. Here's That Rainy Day
3. Round About Midnight
4. Full House
5. Blue And Boogie / West Coast Blues


Bass - Arthur Harper
Drums - Jimmy Lovelace
Guitar - Wes Montgomery
Piano - Harold Mabern

Recorded at Theatre Des Champs-Elysees, Paris, France, March 27, 1965