ヒット作『アランフェス協奏曲』の翌年、東京での躍動感あふれるライヴ
ライブ・イン・トーキョー / ジム・ホール
1976年10月28日、東京・中野サンプラザホールにて収録された作品。
内容はというと、これがもうジム・ホールらしさが満開の演奏がずらり、という以外あまり言うことがない。
1975年リリースの『アランフェス協奏曲』が大ヒットして脚光を浴び、精力的に演奏活動を行っていた時期のライヴだ。
同年にカナダで収録された『Jim Hall Live!』は名盤の誉れ高いが、本作もメンバーは同じで、ドラムにテリー・クラーク、ベースにドン・トンプソンという強力な布陣。
『Jim Hall Live!』に比べて、やや陽気でノリがいいのは、日本の観客の反応がいいからだろうか。
リズム隊とのコンビネーションも素晴らしく、躍動感あふれる演奏を聞かせている。
ジムばかりでなく、ドン・トンプソンのベースソロにも聴きどころは随所に。
ホール内の熱気まで伝わってくる録音も良い。
収録曲について説明しておく。
リリース当初「アランフェス協奏曲」は収録されておらず、以下の全5曲だった。
Billie's Bounce
Tweister
Secret Love
Chelsea Bridge
St.Thomas
CTIとの間で、オリジナル盤のリリース以降5年間は、ライヴやコンピ盤に収録しない契約になっていたからだそうだ。
1980年の再発盤では、「アランフェス」は収録されたが、その代わりに元々3曲目にあった「Secret Love」が外されてしまった。
そして1991年にリリースのCDでは「Secret Love」が復活し、「アランフェス」を含め全6曲となった。
Billie's Bounce
Twister
Secret Love
Concierto De Aranjuez
Chelsea Bridge
St.Thomas
その後の再発CDも収録曲は同じで、現在Amazon等で扱われている盤が<完全版>と銘打たれているのは、6曲が揃っているからだ。
初回リリース盤に重きを置く考え方もあるとは思うが、ファンの多くはやはり「アランフェス」を含めて聴きたいのではないか。
なお、本作はサブスクでは公開されていない。
Bass – Don Thompson
Drums – Terry Clarke
Guitar – Jim Hall
