クラシック的な佇まいにジャズのグルーブを織り込んだアコギソロ
イン・ザ・ウィ・アワーズ / ジョージ・コッツィリロス
サンフランシスコを拠点にするベテラン、ジョージ・コッツィリロスによるソロギター作品。
これまでの彼の活動は自身のトリオやカルテットが中心で、近年では2022年作『Refuge』がその代表作だ。
本作はそうしたコンボでのサウンドの系譜から一線を画し、自身の内省的な側面にフォーカスしたキャリア初のソロ・ナイロン弦ギター・アルバム。
オーバーダブはほとんどなく、大半が一発録りだという。
全11曲のうちオリジナルは2曲で、9曲はカバー。
エリントン作品があるものの、さほど有名でない曲も含まれる。
ピックを使用せず指先で爪弾かれるナイロン弦の音色は非常に繊細で温かく包容力がある。
引き算の美学ともいうべき端正な音の佇まいはクラシック的でありながら、時折顔をのぞかせるスイング感やひと癖あるコードワークは明らかにジャズの文脈。
こんな紹介をしていると、キャリアのあるジャズギター好きは、かつてのECM作品、ラルフ・タウナーのソロあたりを思い起こすはず。
実際、示されている世界観、サウンドはかなり近い。
決して新しい試みではないが、ギタリストとしては挑戦しがいのあるテーマなのだろう。
1 A Nameless Poet 1:42
2 Come Sunday 3:49
3 Gale 2:54
4 Haunted Heart 3:34
5 Do Nothing Till You Hear From Me 3:28
6 Providence 2:42
7 Like Someone in Love 3:44
8 In the Wee Small Hours of the Morning 4:06
9 The Night We Called It a Day 4:37
10 When Sunny Gets Blue 5:00
11 This is All I Ask 4:41
