ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Jazz Concord / Herb Ellis & Joe Pass (1973)

スインギーな名手二人によるピアノレスカルテットでの好演

ジャズ・コンコード / ハーブ・エリス & ジョー・パス

コンコード・ジャズ・レーベルの記念すべき第一段作品。

コンコードはそもそもはカリフォルニア州にある街の名前で、1969年にここでジャズ・フェスティバルがスタートした。

フェスを立ち上げたカール・ジェファーソンが、レコード制作にも乗り出して設立したのがコンコード・ジャズである。

ギター愛好家としても知られる彼のレーベルからの第一弾が本作とは、なんともわかりやすい。


本作は双頭アルバムだがデュオではなく、ベースにレイ・ブラウン、ドラムにジェイク・ハナという名手が揃ったピアノレス・カルテット編成。

ジャズギターレジェンドである二人もこの当時はまだ若いのでは?と思いがちだが、意外とそうでもなく、ハーブ・エリスは50代前半、ジョー・パスは40代半ばで、アブラの乗り切った時期ともいえる。

ギタリストとしてのタイプは比較的近く、二人ともチャーリー・クリスチャンをルーツとするスインギーで小気味よい演奏が持ち味。

ハーブ・エリスがどんどん飛ばしていくタイプなのに対し、ジョー・パスはやや内省的というか影がある感じ。

聞き所はやはり二人の丁々発止の掛け合いで、流麗なソロとキレのいいリズム・ギターの役割を巧みにチェンジしながら、曲を徐々に盛り上げていく展開が素晴らしい。

リズムもタイトで躍動感に富みアンサンブルの精度は高いが、ライヴぽいレコーディングなのか、適度にラフな感じ、ヌケ感があるのも心地よい。

 

 

Look For The Silver Lining 4:43
Shadow Of Your Smile 2:27
Good News Blues     3:17
Honeysuckle Rose 3:04
Happiness Is The Concord Jazz Festival 3:51
Stuffy  5:03
Georgia    5:20
Love For Sale    3:44
Bad News Blues    5:15


Bass – Ray Brown
Drums – Jake Hanna
Guitar – Herb Ellis, Joe Pass

Recorded at Wally Hyder Studios, Los Angeles, CA September 12, 1972