Unspoken / Chuck Loeb (2016)

フォープレイでも活躍したチャック・ローブの生前最後のアルバム

Unspoken[日本語解説つき・ボーナストラック収録]

アンスポークン / チャック・ローブ

フォープレイやメトロなどでも活躍し、日本でも高い人気を誇ったフュージョン～スムーズジャズ系のギタリスト、チャック・ローブの2016年作。

1曲目のジェフ・ローバー、7曲目のティル・ブレナーをはじめ、ネイザン・イースト、ウィル・リーなど、ゲストが豪華。

リリース元のインフォには「シルキーかつアーバンなサウンドコンテンポラリー・ジャズ界の最前線」とあるが、誠にその通りで、メロディはキャッチーだし、演奏はソツがないし、万人受けするアレンジだし、誠に耳あたりがいい。

スムーズジャズであるがゆえに、特段のサプライズがないと言えば、まあその通りなのだが、ラリー・カールトンの後釜としてフォープレイに迎え入れられたほどの人なのだから、トーンコントロール、フレージングの技量は一級品。

打ち込みの曲が何曲かあるのは、ちょっと残念ではあるものの、繊細なトーンを紡ぐようにして洗練された音空間をかたちづくっていくその手腕はやはり見事だ。

しかし、2017年7月ガンのため、惜しくも61歳という若さで永眠。

本作が遺作アルバムとなってしまった。

1. Cotton Club feat. Jeff Lorber
2. Natural Light feat. Andy Snitzer
3. Unspoken feat. Brian Culbertson
4. Happy Hour feat. Mitchel Forman
5. Affinity feat. Everette Harp
6. Treetops feat. Jeff Lorber & Eric Marienthal
7. Si Se Puede feat. Till Brönner 
8. Way Up High feat. Carmen Cuesta
9. Cut and Run feat. David Mann
10. Voramar feat. Eric Marienthal & Pat Bianchi
11. Via Verde feat. Christina Loeb
12. The Cofee Man (日本盤ボーナストラック)

Chuck Loeb - Guitars, Bass, Keyboards, Programming
Jeff Lorber - Piano, Electric Piano, Mini Moog
Andy Snitzer - Soprano Sax
Brian Culbertson - Piano
Mitchel Forman - Piano
Everette Harp - Alto Sax
Eric Marienthal - Tenor Sax
Till Bronner - Trumpet
Carmen Cuesta - Vocal
David Mann - Drums
Pat Bianchi - Organ, Piano
Christina Loeb - Ukulele, Vocal
Nathan East - Bass
Will Lee - Bass