ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Planetarium / Ben Monder (2024)

ジャンル横断的でスリリングなモルダーワールドを展開したCD3枚組の大作

プラネタリウム。

プラネタリウム。

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プラネタリウム / ベン・モンダー

ジャズの範疇にとどまらず、現代音楽へのアプローチを見せたり、デヴィッド・ボウイの最後のアルバム『Blackstar』に参加したりと、多彩な活動で知られるベン・モンダーの集大成的作品。

構想から約10年、レコーディングに足掛け3年を費やしたといい、何とCD3枚組のボリュームである。

ギタリストというよりは、彼の作曲家、そしてコンセプトアーティストとしての側面を強く押し出した作品と言える。

モンダーの持ち味である、緻密に設計されたハーモニーと、自由奔放な即興演奏が融合したサウンドが特徴。
コンテンポラリー・ジャズ、プログレッシブ・ロック、現代クラシック、アンビエント、フォークなど、多岐にわたる音楽的要素が複雑に織り交ぜられている。

ギターの音色は、クリーンな響きから、深く歪んだディストーションまで多彩であり、不穏でスリリングな瞬間も多々訪れる。

ぶっちゃけ大衆的で耳あたりのいい作品とは言えず、この手の音楽を聞き慣れている私でさえ、3枚組のボリュームを聞きこなすのは正直しんどい。

ただ、摩訶不思議なアルペジオや、バリトンギターの深い余韻など、ギター好きにとっての聞き所が随所にあるのも確かだ。

 


CD1
1. Ouroboros II 9:49
2. The Mentaculus 23:08
3. 1973 6:23
4. Li Po 6:41
5. Planetarium 10:51


CD2
1. Globestructures: Option II 15:00
2. Ataraxia 22:59
3. Onsulian Spring 9:29
4. Where or When 9:42


CD3
1. 3PSC 21:36
2. Urobo 1:00
3. Ouroboros I 10:04
4. Noctivagant 10:13
5. Collinsport 14:01
6. Wayfaring Stranger 1:09


Ben Monder – guitars
Theo Bleckmann – voice (1-3, 1-4, 2-2, 2-3, 3-5)
Charlotte Mundy – voice (1-1, 3-2)
Emily Hurst – voice (3-5)
Theo Sable – voice (3-6)
Chris Tordini – bass (1-2, 2-2, 2-3)
Ted Poor – drums (1-2, 1-3)
Joseph Branciforte – drums (2-2)
Satoshi Takeishi – drums (1-1, 3)