ジョンスコが左でパットが右、二人の持ち味が見事に発揮された共演作
アイ・キャン・シー・ユア・ハウス・フロム・ヒア / ジョン・スコフィールド & パット・メセニー
1970年代に半ばにジャズシーンに登場し、約半世紀にわたり第一線で活躍し続けるギターヒーロー二人の共演盤。
年齢は近いし、ベーシストのスティーヴ・スワロウは共通の師匠だし、かねて交流はあったが共演アルバムはこれが初めて。
全曲オリジナルで、ジョンスコ作が6曲、パットが5曲。
曲にも演奏にもそれぞれの持ち味が十分に出ていて、スコフィールドの曲はブルージーで骨太、メセニーの曲はギター・シンセを駆使したフュージョン寄りなアプローチ。
録音は、スコフィールドが左チャンネル、メセニーが右と明確で、両者の個性が明快に描き分けられている。
二人以外はベースとドラムだけというシンプルな編成なので、ギターのディテールまでが鮮やかで、耳を引くフレーズが次々と繰り出される。
ギター好きは、何周聞いても飽きることはないだろう。
「Message To My Friend」でジョンスコが初めてアコギでレコーディングしているのも聞きものだ。
ただ、全体として「ギターソロの応酬」ばかりが目立ちすぎる印象もある。
ベース、ドラムは主役のギター二人に遠慮したのか、いささか控えめであまり絡んでこない。
なんせスティーヴ・スワロウとビル・スチュワートという凄腕なのだから、もっと前に出てもよかったのではないか。
といった若干の不満はあるものの、この二人ががっつり四つに組んで共演した価値は大きく、それぞれのキャリアの上でも欠かせない作品だと思う。
Bass – Steve Swallow
Drums – Bill Stewart
Guitar – John Scofield, Pat Metheny
Producer – Lee Townsend
Executive-Producer – Susan Scofield
I Can See Your House From Here (John Scofield)
The Red One (Pat Metheny)
No Matter What (John Scofield)
Everybody's Party (John Scofield)
Message To My Friend (Pat Metheny)
No Way Jose (John Scofield)
Say The Brother's Name (Pat Metheny)
S.C.O. (Pat Metheny)
Quiet Rising (Pat Metheny)
One Way To Be (John Scofield)
You Speak My Language (John Scofield)
