キード・アップ / ボビー・ブルーム
ベテランギタリストからピアノの巨匠たちへのオマージュ
初のリーダーアルバムをリリースした1981年から、約40年のキャリアを重ねてきたベテラン、ボビー・ブルーム。
本作は、ボビーに大きな影響を与えてきたジャズ・ピアニストたちに、オマージュを捧げた作品である。
彼らの代表曲を採り上げ、ボビーなりの解釈とアイデアで、軽やかに弾きこなしている。
バド・パウエル「Hallucinations (Budo)」、マッコイ・タイナー「Blues on the Corner」、エロール・ガーナー「Misty」などはギターだが、チック・コリア「Humpty Dumpty」やハービー・ハンコック「Driftingin」は、元がフュージョンということもあってかシンセをメインに用いているようだ。
脇を固めるリズム隊もそつがなく安定した仕上がりだが、ぶっちゃけジャズ・ギターの作品としては平均的な出来栄えで、特に際立った点は見当たらない。
ただ、アメリカでは結構な人気で、JAZZWEEKではベスト10に入っている。（2022年11月）
テーマと選曲が良く、耳あたりのいい演奏で、多くの人に受け入れられやすいからかもしれない。
1 Hallucinations (Budo)
2 Second Thoughts
3 Humpty Dumpty
4 Souful Bill
5 Quicksilver
6 Misty
7 Driftin'
8 Blues on the Corner -Take 2
9 Scoochie
10 Blues on the Corner -Take 1
Bobby Broom: guitar
Dennis Carroll: bass
Kobie Watkins: drums
Justin Dillard: piano.
