スティービー・ワンダーも参加、モータウンのサブレーベルからのスムーズジャズ第一弾
ジャスト・ビトウィーン・アス / ノーマン・ブラウン
モータウン・レーベル(Motown Records)は、1990年代初頭、ジャズ分野に進出するためにサブレーベルを設立した。
それがモー・ジャズ(Mo Jazz)で、実質的な第1号(フラッグシップ)アーティストがノーマン・ブラウン。
1992年に同レーベルからデビュー・アルバム『Just Between Us』をリリースした。
そもそもモー・ジャズは、スイングやバップなど伝統的なサウンドではなく、ソフィスティケートされた、いわゆるスムーズジャズ路線を狙っていた。
この『Just Between Us』も、メロディアスでアレンジも洗練されていて耳あたりがよく、一般ウケする要素がふんだんに織り込まれている。
とはいえ、ただのムードミュージックではなく、ノーマン・ブラウンの技術は高く、オクターブ奏法やメロディアスなプレイスタイルは、ウェス・モンゴメリーやジョージ・ベンソンの系譜を継ぐものとして評価は高かった。
ロイ・エアーズ、スタンリー・タレンタインと共演してきたキャリアの持ち主なのだから、それも当然だろう。
本アルバムはモー・ジャズとしての第一弾ということで、レーベルとしての力の入れ方が半端ない。
例えば「Too High」
かのスティーヴィー・ワンダーの名曲だが、なんとスティーヴィー本人がハーモニカとボーカルで参加。
さらに、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったBoyz II Menがバックコーラスを務めている。
モータウンの周年イベントかい!と思えるほどの豪華な顔ぶれである。
加えてアース・ウィンド&ファイアー『Love's Holiday』のカバーでも、本家のヴァーディン・ホワイト(ベース)とアル・マッケイ(ギター)が参加している。
なので、こうした顔ぶれに注目しがちだが、先に書いたようにノーマンの腕は確かで、オリジナル曲も粒ぞろいだし、アレンジもよく練られており全体的な完成度は高い。
スムーズジャズの歴史を語るうえでは欠かせない作品だ。
1 Stormin'
2 Just Between Us
3 East Meets West
4 Love's Holiday
5 It's A Feelin'
6 Too High
7 Something Just For You
8 Here To Stay
9 Moonlight Tonight
10 Sweet Taste
11 Inside
Backing Vocals – Boyz II Men
Lead Vocals, Harmonica – Stevie Wonder
Rhythm Guitar – Al McKay
Bass – Nathan East, Verdine White, Richard Patterson, Sam Sims
Drums – Chuck Morris, Mike Baker
Guitar – Norman Brown
Keyboards – Brian Simpson, Herman Jackson, Wayne "Ziggy" Linsey
Percussion – Darryl Munyungo Jackson, Paulinho DaCosta
Piano – Bobby Lyle
Saxophone, Flute – Gary Bias, Jeffrey Clayton
Tenor Saxophone – Gerald Albright
Trombone – Reginald Young
Trumpet – Raymond Brown
Soprano Saxophone – Ronnie Laws
Tenor Saxophone – Kirk Whalum
Producer – Norman Connors
Recorded By, Programmed By – Brian Simpson
