ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

House Of The Singing Blossoms / Anthony Wilson Nonet (2025)

ロスの腕利きたちが揃った九重奏団による躍動感あふれるライヴ

 

ハウス・オブ・ザ・シンギング・ブロッサムズ / アンソニー・ウィルソン・ノネット


ロサンゼルスを拠点に活躍中のアンソニー・ウィルソンは、1997年にリーダーアルバムをリリース。

以後コンスタントにリリースを重ね、ダイアナ・クラールのサポートでもよく知られている。

本作はNonet、つまり九重奏団でのアンサンブルで、Nonet名義ではこれが5作目。

ロスの著名なクラブ「サム・ファースト」でライブ録音されたもので、ロスの腕利きたちが実に躍動的な演奏を聞かせてくれる。

アンソニーのギターを聞くよりもむしろ、アンサンブルの妙技を楽しむ作品だ。

オリジナルとカヴァーが半々だが、カヴァーの選曲と解釈がたいへんユニークで興味ふかい。

ジョー・ザビヌルの「In A Silent Way」、ビートルズの「Because」、キース・ジャレットの「Introduction & Yaqui Indian Folk Song」「Le Mistral」などなど。

全部で80分以上、演奏のうまさもさることながら、アレンジが巧みなせいもあって、まったく飽きさせない。

トロンボーン、トランペット、アルト、テナー、バリトンサックスが織りなすアンサンブルは実に見事なので、ホーン好きな人にもおすすめしたい。

アメリカのジャズメディアではとても評価が高いようだが、それもうなずける素晴らしいライヴである。

 

YouTubeでこの曲がフルで聞けるほか数曲のサワリが聞ける。

 

Amazon等では販売しておらずリリース元からの購入になる。

 

Anthony Wilson (guitar)
CJ Camerieri (trumpet & french horn)
Alan Ferber (trombone)
Nicole McCabe (alto saxophone)
Bob Reynolds (tenor saxophone)
Henry Solomon (baritone saxophone)
Gerald Clayton (piano)
Anna Butterss (acoustic bass)
Mark Ferber (drums)

 

01 Triple Chase 7:08 (Gerald Wilson)
02 In A Silent Way 6:04 (Joe Zawinul)
03 Walk Tall 7:21 (Joe Zawinul)
04 Bordertown 7:24 (Bennie Wallace)
05 Because 3:32 (John Lennon & Paul McCartney)
06 House of the Singing Blossoms 11:11 (Anthony Wilson)
07 Blues For Wandering Angels 12:25 (Anthony Wilson)
08 Introduction & Yaqui Indian Folk Song 4:46 (Keith Jarrett)
09 Le Mistral 10:08 (Keith Jarrett)
10 Simple Song 11:30 (Ben Wendel)

Recorded live at Sam First on March 21 & 22, 2025