ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Blue Topaz / Peter Hand (2024)

作編曲家としても実力派のギタリストがセクステットで

Blue Topaz

Blue Topaz

  • Whaling City Sound
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ブルー・トパーズ / ピーター・ハンド

ピーター・ハンドは、コンポーザー、アレンジャーとしても実力のある人で、ビッグバンドを率いた作品の評価が高いが、本作はコンボで、基本はセクステット。

辣腕テナーのヒューストン・パーソンが2曲にゲスト参加している。

グラント・グリーンやパット・マルティーノあたりを思い起こさせる端正で艶のあるシングルトーンが持ち味で、イマドキ感は希薄だが、ハートウォームで心地よい。

全10曲のうち7曲がオリジナル。
スウィングあり、サンバあり、スロウありと多彩で、さすがにどれも曲としての完成度が高い。

フレディ・ハバードの「Little Sunflower」、スティーヴィー・ワンダーの「Lately」などカヴァーの選曲も趣味がいい。

ピーター・ハンドが中心ではあるものの、前に出まくる感じではなく、セクステットということもあってアンサンブルの妙味を聞かせている印象。

ヒューストン・パーソンは肉太い演奏はもちろんのこと、ペット、フリューゲルホーン、フルートのソロも華があり、飽きさせない。

JAZZWEEKのチャートではベスト10入りするなど、ジャズファンからの支持も厚いようだ(2024年3月:最高位8位)

 

 

Peter Hand – g
Eddie Allen – tp, flg
Don Braden – saxes, fl
James Weidman, David Janeway (tks 5,9) – p
Harvie S – b
Steve Johns – dr

with Houston Person – ts (tks 5,9)


1. Hand-Me-Down Blues
2. Cash Or Charge
3. Bittersweet Morning
4. Pedro's Samba
5. One For My Baby (And One More For The Road)
6. Little Sunflower
7. Rosalyn
8. Blue Topaz
9. Lately
10. Curioso