ジャズギターを聴く

JAZZ GUITAR ALBUM SELECTION

Three for Three / Mike Moreno (2017)

スリー・フォー・スリー / マイク・モレノ

Three for Three

Three for Three

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チャーリー・パーカーからレディオヘッドまでをギタートリオで

ジュリアン・ラージ、マシュー・スティーヴンスらと並んで、現代ジャズギターのトップランナーの一人であるマイク・モレノ。

テキサス州出身で、18歳からNYで活動を開始。

ジョシュア・レッドマン、ミシェル・ンデゲオチェロ、ロバート・グラスパーらとの共演を重ね、2007年に初のリーダー作『Between the Lines』をリリース。
本作が6作目である。

トリオ編成での演奏で、全体として知的に抑制されていて、美しいヴォイシングと漂うような浮遊感が魅力。

飛び道具的な変則奏法などは用いず、正攻法で滑らかなフレーズを紡ぐ。

前作は、この3人にピアノを加えたカルテットだったが、トリオになって当然ギターを際立っている。

ユニークなのは選曲で、ウェイン・ショーターやチャーリー・パーカーの作品はまあわかるとして、ミシェル・ルグラン、さらにはレディオヘッドまで。

このあたりの感覚に、マイク・モレノらしさを示したということだろう。

 

Mike Moreno (G)
Doug Weiss (B)
Kendrick Scott (D)

1.The Big Push (Wayne Shorter)  
2.For Those Who Do (Marcus Miller) 
3.You Must Believe In Spring (Michel Legrand) 
4.Clube Da Esquina No. 1 (Lo Borges)  
5.April In Paris (Vernon Duke)  
6.A Time For Love (Johnny Mandel) 
7.Perhaps (Charlie Parker)  
8.Glass Eyes (Radiohead)