イタリア出身の俊英がトリオで放つジャズ黄金時代の名曲たち
ファーヴァンシー / パスクァーレ・グラッソ
イタリア出身で現在はニューヨークを拠点に活躍中のパスクァーレ・グラッソ。
2020年から21年にかけて、バド・パウエルやデューク・エリントンらの作品を採り上げた"ソロ"シリーズを立て続けにリリース。
ギターによる表現力をぐいっと拡張するかのような、圧倒的なテクニックとイマジネーション豊かなフレージングでシーンに衝撃を与え、かのパット・メセニーからも絶賛された逸材だ。
ここ1, 2年は活動が控えめだった印象だが、アリ・ローランド(b)、キース・バッラ(ds)という、グラッソのレギュラートリオともいえる編成で本作をリリースした。
グラッソが敬愛するバド・パウエルの1958年のアルバム『Time Waits』収録の「Sub City」にはじまり、「Milestones」「Cherokee」「Lady Bird」「Bag's Groove」などジャズ喫茶の定番のような名曲たちが、わんさか。
ジャズの先人たちへのリスペクトを示しつつ、独自の解釈と奏法で名曲たちに新たな輝きを与えている。
すでに彼の辣腕ぶりはわかっているから、"ソロ"シリーズに出くわしたときほどの衝撃はないものの、緩急豊かで疾走感にあふれるギターはは、ただただ圧巻。
ジャケ写はいささか地味だが、鮮やかで色彩感に富む演奏が満載だ。
オリジナルも2曲あって、こちらの出来栄えも見事。次作はオリジナルが中心になるのかもしれず、期待して待ちたい。
1 Sub City
2 A Trip With C.C.
3 Milestones
4 Cherokee
5 If You Could See Me Now
6 Focus
7 Bean And The Boys
8 Lady Bird
9 Bag's Groove
10 And So I Love You
11 Little Willie Leaps
12 Fervency
13 Jahbero
Bass – Ari Roland
Drums – Keith Balla
Guitar – Pasquale Grasso
