エクストラポレーション / ジョン・マクラフリン
超絶技巧のギタリスト、初のリーダーアルバム
ジョン・マクラフリンはイギリス出身で、成人する1960年代の初めにはロンドンでスタジオミュージシャンとして活動を開始。
ギターレッスンの仕事もしており、若き日のジミー・ペイジを指導していたらしい。
ちなみに、ジミーは2つ年下である。
マクラフリンは、トニー・ウィリアムスのバンド「ライフタイム」に加入し、その活動のためアメリカに移住。
「ライフタイム」のライブを観たマイルス・デイヴィスが、ジョンの演奏を評価し、自身のグループに迎え、『On The Corner』など、いわゆるエレクトリック期の作品に参加。
重要な役割を果たす。
そんな彼が、マイルスのグループに参加する前、1969年にリリースした初のリーダー作が、このアルバム。
サックスのジョン・サーマンとジョンとの超高速ユニゾンをはじめ、ソロもカッティングも、切れ味するどく、実にスリリング。
かと思えば、ラストはアコギの小曲で、やれることは何でもやっちゃた感がある。
とはいえ、このアルバム、リリース当時はあまり話題にならなかったらしい。
70年代に入って、マイルスのバンドや、自身が結成したマハヴィシュヌ・オーケストラで成功してから注目されたようだ。
John McLaughlin – electric and acoustic guitar
John Surman – baritone and soprano saxophones
Brian Odgers – double bass (incorrectly named "Odges" on the liner notes)
Tony Oxley – drums
1.Extrapolation
2.It's Funny
3.Arjen's Bag
4.Pete the Poet
5.This Is For Us to Share
6.Spectrum
7.Binky's Dream
8.Really You Know
9.Two For Two
10.Peace Piece