キャリア30年以上の孤高のベテラン、全編アコギによるソロ作品
エチューズ / クワイエチューズ / ウォルフガング・ムースピール
ECMなどから多々作品をリリースしている、オーストラリア出身のベテラン、ウォルフガング・ムースピール。
1965年生まれで、2024年のいまはまだ50代だから、ジョン・スコフィールドやパット・メセニーら70代のギタリストが現役バリバリで活躍している中にあっては、重鎮という年齢ではないけれど、ジャズギターシーンの重要人物であることは間違いない。
2023年の前作『Dance of the Elders』(別記事あり)は、ベースのスコット・コリー、ドラムのブライアン・ブレイドとのトリオで、アート性の強いコンテンポラリーな作品だったが、今回はうってかわってクラシック。
タイトルからしてジャケ写からして、もろにクラシック。
ただ、この種のアルバムにありがちな、著名なクラシック曲を取り上げた作品集ではなく大半がオリジナルで、ポール・モチアンの作品もあり。
とはいえ決して決してジャズっぽいとは言えず、クラシックテイストの精緻で気品ある弦の響きを味わうアルバムといえる。
音の粒立ちは鮮やかだし、流麗なフレーズの数々も見事。
もともとクラシックの素養がある人らしいので、こういうことをやりたいというのはわかる。
しかし、なぜいま彼が?という印象があるのも確か。
ECMのアコギソロというと、ラルフ・タウナーが求道的とも言えるほど、数々の作品を送り出しているが、ウォルフガング・ムースピールもそのあとを継ぐのだろうか。
1.Etude Nr. 1 Tremolo
2.Etude Nr. 4 Pedal
3.Triplet Droplet
4.Etude Nr. 5 Chords
5.Etude Nr. 6 Triplets
6.Etude Nr. 7 Brahms Minor
7.Etude Nr. 8 Melting Chords
8.Etude Nr. 9 Schildlehen
9.Etude Nr. 10 Sixths
10.Etude Nr. 11 Vamp
11.Etude 12 Furtner
12.Etude Nr. 13 Arpeggio
13.Sarabande, Johann Sebastian Bach Lute Suite BWV 995
14.Between Two Sarabandes
15.Sarabande Reprise
16.Abacus Theme by Paul Motian
17.For Bill Evans
