ダスト / ベン・モンダー
NYの職人肌のギタリストのソロ第2弾
一般的な知名度は今ひとつだが、いわゆるミュージシャンズ・ミュージシャンというか、職人肌のギタリスト、ベン・モンダー。
マリア・シュナイダーやポール・モチアンのバンドでギターを担当していたというキャリアからも分かる通り、その実力は折り紙付きで、サンドメンとしての活躍は数多い。
そんな彼がリリースした初のリーダー作が1995年の『Flux』で、それに続くセカンドが本作。
乾いた透明感のあるトーンが特長で、ジョン・アバークロンビーやビル・フリゼールを思わせるような浮遊感のあるサウンドを紡ぎ出す。
ソロもなかなか聞かせるが、コードワークがひとクセありながらも非常に高度で洗練されていて、音の粒立ちが揃った高速アルペジオは見事。
トリオ編成だが丁々発止に渡り合う感じではなく、全体にやや大人しめで地味といえば地味だが、作品としてのクォリティは高いと思う。
Guitar – Ben Monder
Bass – Ben Street
Drums, Percussion – Jim Black
1 Sleep
2 Silent Neighbors
3 The Third Eyebrow
4 Dust
5 In Memoriam
6 I'll Remember April
7 Gemini
8 Late Green