ア・ゴー・ゴー / ジョン・スコフィールド
ジョンスコが若手ジャムバンドを組んだジャズ・ファンクの快作
ジョンスコの愛称で、日本でも人気の高いギタリストのジョン・スコフィールドが、当時新進気鋭のジャムバンドだった、メデスキ、マーティン&ウッド(MMW)と組んだアルバム。
リリースから20年以上になるが、数多いジョンスコのアルバムの中でも、代表作の一つに数えられる。
MMWは、キーボード奏者のジョン・メデスキを中心に、ベースのクリス・ウッド、ドラムのビリー・マーティンという3人組。
オーソドックスなオルガン・ジャズ・トリオではなく、フリーキーな演奏な持ち味とする、エッジの立ったユニットだ。
非常に演奏力が高い彼等を気に入ったジョンスコが、15歳くらい年下にもかかわらず、本作に迎えた。
内容は、エフェクターをガンガン使ったジャズ・ファンクが中心。
もともとジョンスコの演奏は、他のジャズギタリストに比べてファンク成分が多いが、MMWを迎えてさらに濃さを増した印象だ。
曲はすべてジョンスコのオリジナルだが、スタジオの中で自由にジャムった曲も多いらしく、ライヴのようなノリのタメのある演奏が堪能できる。
もちろんジョンスコが中心ではあるが、ジョン・メデスキが随所で聞かせるオルガンソロも素晴らしい。
リリース当時から、ジャズ、ファンク、R&Bを融合させた高品質のインストゥルメンタルとして評価は高く、ジョンスコも手応えを感じたのか、2000年代以降も、メデスキ・スコフィールド・マーティン&ウッドの名義でアルバムをリリースしている。
01.A Go Go
02.Chank
03.Boozer
04.Southern Pacific
05.Jeep on 35
06.Kubrick
07.Green Tea
08.Hottentot
09.Chicken Dog
10.Deadzy